死んだはずのシャドルー総帥、ベガらしき男。
記憶の一部を失っているが、その性は暴虐にして不遜。
サイコパワーに導かれ、シャドルー関連施設に現れる。
2024年6月26日に実装。
秘密結社・シャドルーの総帥であり、『ストリートファイター』シリーズを代表する悪役にしてボスキャラクター。
前作『ストⅤ』のゼネラルストーリーにて死亡したと思われたが、一部の記憶をなくしながらも生存していた。
悪の支配者たる暴虐非道な性格は変わっていないものの、記憶をなくした影響によってか、『II』『V』で垣間見せていた強者との戦いに飢える格闘家としての一面が本作では強調されている。
前作『ストV』では従来と違った重い動きから繰り出される強力な技が特徴のキャラクターだったが、本作では『ストII』や『ストIV』と似た技構成で、俊敏な動きを持ち味とする奇襲メインのファイターという従来のコンセプトに回帰。
新必殺技のバックフィストコンボ及びそれを命中させた際に発動するサイコマインは前作のVトリガーII(派生技のサイコチャージで設置される爆弾)を連想させる性能をしている等、Vからの要素も一部引き継がれている。
高性能の牽制技、優秀かつ豊富な突進技、非常に優秀なドライブラッシュで相手を翻弄することに長けたキャラクター。
立ち中Kを筆頭とした通常技には、全体的にリーチが長く使いやすいものが多い。
従来では溜め入力を要したダブルニープレスが今作ではコマンド技に変更されており、細かい間合いの取り合いをしながらもダブルニープレスを地上戦に取り入れていくことが可能。
また、ドライブラッシュの性能が速度・移動距離ともに現時点で全キャラ中でも1,2を争うほど優秀であり、中~遠距離からでもドライブラッシュを用いれば一気に攻め込む事が可能。
歩行速度も後ろ歩きは標準よりわずかに遅いが、前歩きは標準よりわずかに速い(ジェイミーと同等)。
これらのことから、地対地での差し合いでは卓越した強さを発揮する。
本作のベガの大きな特徴として、必殺技のバックフィストコンボを相手に命中させることで相手に「サイコマイン」を埋め込む新要素がある。
このサイコマインは一定時間経過すると爆発を引き起こし、ヒットすると相手を高く打ち上げてベガ本体で追撃が可能。
また、一部の必殺技にはヒット/ガード時にこのサイコマインを誘爆させる性質を持ち、有利状態を維持したりより強力なセットプレイで攻め継続できる他、一部OD技でのヒット誘爆時は爆発的なダメージ量を叩き出すコンボも可能となる。
特に、サイコマインを上手くコンボに活用できた際の凄まじいコンボ火力はマリーザをも凌駕する。
単純なコンボの操作難易度、限定条件の厳しさ、その条件を揃えるための立ち回りは決して簡単とは言えないが、上手くハマればSA3と過半数のドライブを費やし7000を超えるダメージを与える事も可能となる。実用性に目をつぶれば8000まで伸びる
ただしわかりやすい弱点も用意されており、防御・切り返し面は明確に弱い。
対空技はほぼ通常技頼みで、一応対空無敵があるサイコクラッシャーアタックも溜めが必要な上に発生が遅い。
Dリバーサル以外の切り返しについて実用的な無敵技がSA1くらいしかなく、投げに対する固有の逆択技もない(シャドウライズはOD版のみ投げ無敵があるが、ヘッドプレスがコマ投げに確定するのみ)。
飛び道具対策になる技も幾つか持ってはいるが全体的に発生や飛び道具無敵の付与が遅く、「見てから」弾を抜ける手段としては扱いにくいものが多い。
そのため、ベガが得意とする地上戦を封じようと飛び道具を積極的に使ってくる相手に対しては、やや大味な戦い方を強いられがちな一面もある。
総括して、DLC第2弾の先陣を切るに相応しく強烈な印象を与える玄人向けのオフェンシブキャラクター。
一部の強力な性能の技を振り回すだけでも十分に戦えるとっつきやすさと使い込むほど無尽蔵に引き出されるコンボ火力を兼ね備え、多くのプレイヤーにとって気持ちよく動かせる性能に仕上がっている。
弱点である切り返しの脆さやサイコマインの自動爆破時間の管理といった弱点や難解さはプレイヤーの研究でカバーし、シャドルー総統に相応しい絶大なパワーを見せつけよう。
必殺技のコマンドを一切被らせていないため、「全ての必殺技の各強度を使い分ける事ができる」、「全ての必殺技をコマンド入力とSPボタンの双方で出すことができる(理論上はSPボタン補正を一切乗せずに運用できる)」という非常に希少な魅力を持っている。
この特徴を併せ持つのはリリーだけ、前者だけでもザンギエフとエドしかいなかった特徴である。
更に特殊技の少なさが幸いし、立ち回りのシーンで使う技の殆どが残っており、クラシック入力と比較的遜色のない戦いが可能になっている。
SA2「サイコパニッシャー」は相手の弾を抜けたり、ジェイミーの魔身、リリーのコンドルウインドやリュウの電刃練気、JPのヴィーハトといった即効性のない技を咎めるためにも使える技であり、相手の行動を見てから素早く入力できるモダンタイプとの相性は群を抜いて良い。
その一方で火力面ではデメリットが小さくない。ヒット時の硬直差が非常に優秀で最大コンボに強く貢献する立ち強Kを失っている為、最大火力コンボの性能はクラシック入力に明確に劣る。
アシストコンボの性能に関しても、火力こそ高めなものの他に飛び抜けた個性は無く、欠陥を抱えている訳では無いものの明確な強みとは言い難い。
また、OD無敵技を持たない上に無敵SAの発生が遅めであったり、弾抜けにギリギリ使えるサイコクラッシャーアタックも溜めコマンドなのでモダンとコマンドで入力速度が殆ど変わらない等、SA2による弾抜けを除けばワンボタン入力の利点は殆ど無い。
総じて、単体のキャラクターとして不足無く綺麗に完成してこそいるものの、クラシック入力を使いこなせるようになった時に使う意義があるかと問われると非常に厳しい立ち位置。
モダンタイプを継続的に使ったままベガに移行する場合は問題ないが、クラシックタイプ入力でプレイしてきたプレイヤーにとっては、よほど溜めコマンド経験が少なく、コンボに溜め技を組み込めないような場合でもない限りモダンベガに移行する意義はかなり乏しいだろう。
とはいえ必殺技の強度が全て使える点はモダンとしては非常に稀かつ魅力的な為、弾抜けやバーンアウト時の防御でワンボタンSAのメリットを最大限に引き出せるのであれば、クラシックにも十分匹敵し得る戦力はあるといえる。
リュウ・ディージェイ・ダルシムといった旧キャラはモダン相性が悪いキャラが多かったが、このキャラは根本的に必要な技をモダンでも揃えてある為、きちんと単一のキャラクターとして仕上がっていると言えるだけの完成度は備わっている。
操作タイプを変えるつもりのないプレイヤーなら、長く使い続ける事が出来る魅力的なモダンキャラクターであろう。
フレーム表(公式サイト) https://www.streetfighter.com/6/ja-jp/character/vega_mbison/frame
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